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初級編絞り(F値)とは

絞り



では「絞り」について解説していきます。
絞りとはレンズを通過する光の穴を調節することです。

光の穴を調節するとは穴が大きければ一度にたくさんの光量を取り込むことができ、穴が小さければ取り込む光量は少なくなります。
つまりシャッター速度が同じならば小さい穴より大きな穴のほうが明るい写真になるということです。


                     レンズ内部の絞りを正面から見た図
穴が大きいので
たくさんの光量を取り込める
F値が小さい
少し絞るとその分だけ
光が通過する量が少なくなる
かなり絞り込んだ状態
光量はわずかしか通過しない
F値が大きい
絞りの調整値を「絞り値」といい、「F値」で表現されます。
このF値の数字が小さいほど光が通過する穴が大きくて明るい写真になり、
F値の数字が大きいほど光が通過する穴が小さくて暗い写真になります。

F値もシャッタースピードと同じく基本は1段刻みで覚えます。
前回のステップでも説明しましたが1段とは露出が半分になったり倍になったりする幅のことです。
明るい        1段刻みの絞り値(F値)        暗い
1 1.4 2 2.8 4 5.6 8 11 16 22 32 45
(通常カメラの設定は1/3段刻みになっているものが多いです。例えばF4とF5.6の間にはF4.5とF5が組み込まれていて細かい絞りが設定できます)


ちょっと質問なんですけどシャッター速度でも取り込む光の量を変えれるんですよね?
絞りでもシャッター速度でも光の量が調節できるってことはお互いを調整して適正な露出を決めていくってことですか?
そういうことです。
絞りとシャッター速度の組み合わせによる適正露出はわかりやすいように蛇口から出る水とコップにたまる水
の関係でよく説明されます。
コップにいっぱいたまった水の量(光の量)が適正露出だとします
蛇口の開き具合を絞り、水の量を光量、水が出てくる時間をシャッター速度(光を取り込む時間)と考えてください
  
蛇口(絞り)が大きく開いていると短い時間(シャッター速度)
でコップに水がたまる(適正露出になる)
蛇口(絞り)を絞ると長い時間(長いシャッター速度)を
かけてコップに水がたまる(適正露出になる)
おお〜、これはわかりやすいですね。




同じ露出量でも絞りとシャッター速度の組み合わせでいろいろ変えることができます。
絞り値(F値)とシャッター速度によって決まる露出の度合いは露出値(EV値)と呼ばれる数値が使われます。
下の表は絞り値とシャッター速度の組み合わせによるEV値一覧表です。


表の見方がわかるでしょうか?
例えばシャッター速度が1/250で絞りが2.8の時、露出値は11ですね。
もしシャッター速度を1/125に変えて露出(光の量)を同じに保つなら絞りは4になるということです。
下の写真はシャッター速度と絞りの組み合わせを変えていますが同じ露出値で撮影しています。
    1/250s  F4で撮影
    上の露出値一覧で見ると露出値は12
   1/60s  F8に変更して撮影したが
   シャッター速度にあわせて絞りも変えて
   いるので露出値は左の写真と同じ12になります


露出値が同じならどのような組み合わせでも同じ明るさの写真が撮れるっていうことですね。
前のステップであったようにシャッター速度の違いで水の流れの表現などが変えれることはわかったけど
絞りの違いで表現の違いは出てくるんですか?
絞りの役割は光の調節だけではないんですよ。
絞りを調節することによってピントの合う範囲を狭くしたり広くしたり、ボケを作ったりすることができるんです。
次回は絞りによる被写界深度の違いについてです。
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