覆い焼き

覆い焼きについて解説します。
覆い焼きとは、銀塩写真の焼き付け作業（プリント作業）で暗い部分を覆って印画紙への露光量を減らし、
部分的スポット的に明るさを調整する手法です。

簡単に言うと写真の暗い部分だけを明るくすると言うことです。

デジタルの世界ではフィルム写真のような作業をするのではなく、ＲＡＷ現像ソフトなどでパラメーターを調節したり
数値を入力することによって明るく持ち上げるレベルを決め明るさの調節をします。

いまいちよくわからないんですけど・・・？

百聞は一見にしかずです。
作例を見てください。


覆い焼き調整前の画像　輝度差が大きく、左下の暗い部分どのようになっているか　わかりづらい		覆い焼き後の画像　暗部が明るく持ち上げられ左下の暗い部分がどのように　なっているかある程度わかるようになった。

でも暗い部分を明るくするんだったら覆い焼きなんかしなくてもただ露出を上げればいいんじゃないですか？

覆い焼きのポイントは暗い部分だけを明るくすることです。
明るい部分はそのままの明るさで暗い場所だけ明るく出来るというのが覆い焼きの特徴なのです。
たとえば先ほどの写真を単に露出だけ上げてみると次の写真のようなります。

赤枠で囲んだ場所が白飛びしてしまった
暗部を持ち上げようと露出だけを調整して明るくすると
全体的に明るくなるので元々明るかった白い石が明るさの限界を
越えてしまう。

なーるほど。だからこういうシーンでは覆い焼きツールを使えばいいんですね。

先ほども説明しましたが覆い焼きの強さは自分の好みに調整することが出来ます。

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